Persian Abrisham

創業21周年。感謝を込めて「ペルシアのお正月」プレゼント祭りを開催いたします。

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この春、おかげさまでペルシァン・アブリシャムは創業21周年を迎えることができました。みなさまには心より御礼申し上げます。

その感謝の気持ちを込めて、3月20日(土)~4月4日(日)まで春の大プレゼント祭りを開催いたします。ペルシャ絨毯をご購入いただいた方には、手に入れるのが困難なペルシャの純金コインや、ペルシャ絨毯をもう一枚差し上げるなど、さまざまな豪華プレゼントを用意しております。

当店では、ペルシャの伝統工房で織られた、すべて保証書付きで確かな品質の絨毯を、円高のメリットを生かしてイランより直輸入していますので、最高級の絨毯が驚くほどのリーズナブルなお値段でお買い求めいただけます。3月20日は、イランでは「ノールーズ」と呼ばれるお正月にあたります。店内にはそのお正月飾りを再現して、みなさまのお越しをお待ちしております。

イランのお正月である「ノールーズ」は「新しい日」という意味です。天文学上の正確な春の始まりの日に設定されるので、日本の春分の日と毎年必ず同じ日になり、昼と夜の時間の長さが同じになります。

「ノールーズ」の歴史は少なくとも3,000年前までにさかのぼります。イランの文化遺産である王書『シャーナメ』(約1,000年前にフェルドースィによって書かれた詩集)によると、イランの伝統的な王様・ジャムシードが冠をかぶったときに太陽の光がその冠を照らし、それを見た人々がお祝いをしたという伝説が残っています。

紀元前538年にはキュロス第二王によって国の祭日、国民的行事に決定し、ペルセポリスの遺跡の壁にもその様子が刻まれています。それから何千年経た今も、「ノールーズ」はイラン人にとって最も大きな祝賀のお祭りなのです。

「ノールーズ」には、各家庭で「ハストスィン」という飾り物がされ、頭文字がSで始まる物を7つ飾ります。イラン人にとって “7” は神聖な数字なのです。ゾロアスター教の神であるアフラ・マズダーに7人の禅の神あるいは天使がいると言われており、「ハストスィン」の由来もここから来ているようです。

Sを頭文字に持つ7つの物とは、植物でなくてはいけません。7つの植物とそれぞれが象徴する意味は以下の通りです。

1. Sieb(りんご)、美しさ
2. Sabze(緑色の草)、再生
3. Samanoo(モルト、小麦から作られたお菓子)、豊かさ
4. Senjed(グミ)、愛
5. Seer(にんにく)、清潔さ、健康
6. Serke(酢)、喜び
7. Sonbol(ヒヤシンス)、春

また植物とは別に、以下のような7つの物も飾られます。

1. 鏡(自分の良心を映す)
2. 金魚(海の神様、天使、生命)
3. ろうそく(光、照らす、明るさ
4. 水に浮かべたカボス(宇宙に浮かぶ地球)
5. エスパンド(植物種を燃やして邪気などを駆除)
6. 絵が描かれた卵(子孫繁栄)
7. いろいろなお菓子(豊作)

イランでは、元旦には親戚の家を訪問し、抱き合ってキスをして新年のあいさつをするのが慣習です。また、子どもにお年玉をあげたり、新しい服を着るなど、日本の風習とも似ています。ハーブ野菜を入れた炊き込みご飯と魚(燻製魚)や、揚げたり焼いたりした卵と新鮮なハーブを混ぜ合わせた物を食べます。

「ノールーズ」が終わった後、イランでは「スィズダ・ベダール」という日本の花見に似た行事が、正月からちょうど13日目に行われます。イランでは “13” は悪い数字で、それを乗り越えるため、そして悪魔を家から追い出すためにピクニックに行くのです。その時、正月の間に育った麦の芽(サブゼ)の葉を結びながら、自分の願いが叶うように願います。